松阪市が新たなUD遊具を設置!

 昨夏、三重県松阪市の農業公園ベルファームの遊び場に、新しい遊具が導入されました。座っても寝転んでも介助者と一緒でも、多様な人が揺れを楽しめるドイツのハンモック型遊具です。

 きっかけは同市に、障害のある女の子のお母さんから公園のUD化を望む切実な手紙が届いたことでした。
 その女性は、以前私たちにメールを下さった方。それまで公園で娘さんが遊べないことに胸を痛めておられましたが、UD公園について知り、「障害のある子ども達のために、自分にできることを少しでも!」と声を上げられました。

 子育て支援に力を入れている松阪市では、この親子の願いを叶えようと、地域の子育て支援グループ、市長さん、当該公園担当者たちが協力されて、当方のガイドを元にリクエストがあった遊具の設置が実現しました。

 後日、この女性から私たちに、喜びの報告とともに次のようなメッセージが届いています。
 「いつか日本中に、ユニバーサルデザインの公園があることが当たり前になる日が来るよう、これからもできる限りの力を注いでいきたいと思います」

 まず一人の声から、まず一つの遊具からでも、社会に確かな変化は起こせるのだと、私たちも勇気づけられました。
 多様な子どものために行動を起こされた松阪市の皆さまに拍手と感謝を送ります。