メールやお便りをありがとうございます!

 当サイトをご覧になった方、フェイスブックページをフォローして下さっている方、書籍『すべての子どもに遊びを ユニバーサルデザインによる公園の遊び場づくりガイド』を読んで下さった方などから、メールやお便りをいただいています。

 送り主は、公園づくりに携わる方、施設やNPOで障害児の支援に当たっておられる方、ご自身が障害をお持ちの方、自治体の議員さんとじつにさまざまで、「勉強になる」「仕事で参考にさせてもらっている」「療法士さんたちにもガイドを読んでもらっている」「子どもの頃、遊べなくてつらい思いをした。こんな公園がほしかった」「UD公園をつくるよう議会で働きかけている」など、私たちが活動を始めた当初には思いもしなかった幅広い方々から届くメッセージの一つ一つに大きな力をいただいております。

 中でも多いのが、全国各地の障害のある子どものお母さんからのメールです。 「私の町の公園にもこんなブランコがほしい。子どもが遊べなくて困っている」「自分の子どもが遊びを諦めなくてもいいんだとわかって希望が湧いた」「現在、市が計画中の児童遊戯施設にこんな公園をつくってもらうよう要望したい」など、どのメッセージにも切実なニーズや願いがこもっています。 当サイトを通じて寄せられたメールの一つをご紹介します。
 


今年、8歳と4歳になる娘がいます。
娘は遺伝子異常で立つこと、歩くことができません。
健常児の8歳の息子と一緒に公園に行っても、私が支えてあげなければ遊具で遊ぶことはできず、またこちらの腰に負担がかかるので長くは遊ばせることができません。「もう1回、もう1回!」と催促する娘を抱きかかえ遊具から離れた場所に連れて行くことしかできず、いつも心苦しい思いをしています。

東京にUD公園ができるという記事を読み、アメリカにはUD公園がたくさんあると知りました。写真を見て目からうろこでした! 「こういう公園があったらいいな」と思っているだけでは何も始まらないと思い、UD公園ができるように何か動いてみようと思いました。100%は無理でも、少しでも障害児が楽しめるものをつくりたいと思っています。 いろいろ情報を集めようとネットを開いていたらこちらのHPにたどりつきました。

「てっぺんで会おう!」
スリリングなことが好きな娘が、遊具のてっぺんに登ったら、喜んで下りてこないだろうなぁと想像すると、涙が出てきました。 娘の喜ぶ顔を見たいです。

いろいろと勉強になるお話がたくさんでした。ぜひ参考にさせていただきたいと思います。
ありがとうございました。



 心強く、また胸に迫るメールです。送り主の方は「こうした思いの親がいることを一人でも多くの方に知っていただきたいし、そこからまた何かにつながれば嬉しい」と、ネットでの公開を快諾して下さいました。

 公園で遊べなくてつらい思いをしている子どもたち、わが子の笑顔を見たいと望む親御さんたちが、じつはたくさんおられます。海外で町にUD公園ができるきっかけの多くは、たった一組の親子が「私たちも公園で遊びたい」と声を上げたことからです。

 日本の各地で上がるこうした声が社会に届き、ほんの少しずつでもよい変化につながることを期待し、あらためて皆さんに感謝申し上げます。