ソチに初めてのUD公園誕生

 冬季オリンピック・パラリンピックが開催されたソチで、大会期間中にロシア初のUD公園が誕生したのをご存知でしょうか。

 その公園は、オリンピックのトップスポンサー企業の一つMcDonald’sが寄贈したもので、カリフォルニアのNPO Shane’s Inspirationも協力しています。2月10日に行われた遊び場のオープニングセレモニーにはIOCのバッハ会長も駆けつけ、招待された現地の障害のある子どもたちと一緒に遊んだそうです。

 会長はスピーチの中でこう述べました。「この公園は一つの強力なメッセージを送っています。『障害者も健常者もいない。いるのは、それぞれ異なる能力を持つ多様な人々だけだ』」と。

 2020年に東京オリンピック・パラリンピックの開催が決まった日本――。現在、様々な国、言語、文化、能力の人々を迎えるにあたって、交通や情報など各分野でバリアフリー化の充実が図られ始めています。インフラ整備や「おもてなし」のマインドを磨くだけでなく、人の多様性が真に受容され尊重される社会へ近づくために、私たち一人一人にもできることがあるように思います。