東京都練馬区の豊玉公園(通称「たこ公園」)に、見学に行ってきました。区役所や図書館にも程近いこの街区公園は、開園から40年が経ったのを機に、区の公園緑地課や地域福祉課、(財)練馬区都市整備公社練馬まちづくりセンターが中心となってユニバーサルデザインモデル公園へと改修され、2年前に再オープンしました。
じつはオープン後に練馬まちづくりセンターの方々からご紹介をいただき、ずっと訪問したいと思っていた公園でした。
改修は、検討から工事まで3年をかけ、利用者の実態調査や様々な障害者へのヒアリング調査、近隣の小学生等へのアンケート、多様なメンバーによるワークショップ、ニューズレター等による区民への周知と、細やかなステップを踏んで行われたそうです。「公園に何が欲しいか」という施設・設備よりも、住民が「公園で何をしたいか」という行動面に着目し、限られた広さ、予算、既存の遊具などの条件のもと、工夫を凝らして丁寧につくられた公園です。
訪れたのは平日のお昼頃。公園はたいへん多くの親子連れで賑わっていました。そこには階段状の砂場や、背もたれ付きのブランコ、豊富で多様なベンチの他、車いすで登れる「小さな山」といったユニークな工夫も・・・。それらが実際の利用者に活用され、楽しさや快適さを提供している様子がよくわかりました。改修に当たっては私たちのサイトの情報も活用して下さったそうで、嬉しい限りです。
笑顔いっぱいで遊びに熱中する子どもたちの姿を見て、こうした実践が各地で展開されることへの期待が高まりました。