クイーンズランド州が行った、障害の有無を問わないすべての子どものための公園づくりプロジェクト Queensland All Abilities Playground Project (QAAPP)が、無事完了しました。
プロジェクトに参加した16の地域では、それぞれ公園づくりに向けてワークショップや調査が実施されただけでなく、役場のウェブサイトや地元の新聞を通して、また学校やスーパーなどいろいろな場所で、広くあらゆる人に対して計画の紹介や意見募集が行われてきました。
ある公園のオープニングイベントを伝えるテレビニュースでは、多様な子どもたちが工夫いっぱいの公園でいきいきと遊ぶ様子が紹介され、特別支援教育にあたっている教師等は、次のようなコメントをしていました。
「ついに夢が叶いました。子どもたちは、『公園で遊ぶ』という、ずっと必要としてきた素晴らしい機会を手に入れたんです!」
「ここは、誰にとっても楽しい場所」
「このような公園がもっとつくられるべき」
彼らのつくった「オール アビリティズ プレイグラウンド」は現在、これまで公園から締め出されていた子どもや家族を迎え入れ、地域のみんなが愛着と誇りをもって利用する人気の遊び場になっています。そしてこの先、州政府が目指すインクルーシブなコミュニティづくりに大きく貢献していくことでしょう。
プロジェクトの成功、おめでとうございます。
私たち日本も、ぜひ後に続きたいものです。
(実際の公園の様子は、「海外事例No.14」をご覧下さい)