前年度に引き続き2009年の秋、愛知県主催の「人にやさしい街づくり連続講座」に講師の一員として参加させていただきました。担当したのは、建築設計・都市設計の専門家向けコースの第7回『子どもに聴く 遊びのデザイン』です。
講座では、「障がいのある子どもの父母のネットワーク愛知」の代表でいらっしゃる田中弘美さんとともに、障害のある子ども(またその兄弟姉妹も)が公園で遊ぶ機会を得にくい現状や、大人の目線でつくられた“バリアフリー”の遊び場が抱える課題などを、国内外の公園事例を交えてご紹介しました。
続く受講者の方たちによるデザインワークでは、多様な子どもの目線で考えられたユニークな遊具や公園のあり方がグループごとに提案されました。さらに後日開かれたレポート発表会では、近隣の公園を検証して改善点の洗い出しをされた方や、実際の公園づくりの過程(住民参加のワークショップ等)まで遡って調べ、課題提起をされた方もおられ、私たちも大いに学ばせていただきました。
そして受講者の方から、「今まで『障害のある子どもも遊べる公園』という発想をしたことがなかったので勉強になった」「講座で学んだことをこれからの仕事に生かしたい」といった心強い言葉をかけていただいたことも嬉しかったです。
皆様、ありがとうございました。