7月17日(火)、日本福祉のまちづくり学会主催のセミナー「公園とバリアフリー新法」が、日本大学で開かれました。いずれもUDやUD公園分野の第一線でご活躍をなさっている方々、アクセスプロジェクトの川内美彦氏、国土交通省から町田誠氏、そしてUD公園の草分け的存在の浅野房世教授のお話を伺うことができました。
従来、まちのバリアフリー化は、「ハートビル法」で建築物を、「交通バリアフリー法」で公共交通機関等を、と個別に取り組まれてきたのですが、昨年12月に施行された「バリアフリー新法」はこれらを一本化した上、新たな施設も整備対象として盛り込んでいます。また駅や官公庁施設などを中心とした重点整備地区では、連続性を備えた総合的なバリアフリー化、ユニバーサルデザイン(UD)化に取り組むことで、多様な人が各施設を容易に利用できるだけでなく、施設間を円滑に移動できるまちづくりを目指しています。この度、新たに整備対象となった施設の中には「都市公園」が含まれ、現在、国土交通省によってその詳細なガイドラインが作成されているところです。
今回のセミナーでは、その都市公園ガイドラインの解説と、UD公園の先駆的な取組み(多様な子どもが参加してのワークショップや、そこから生まれた遊具など)の紹介を含めた講演が行われました。最新情報や貴重なお話を伺うことで得られた多くの収穫は、今後いろいろな場面で皆さんにご紹介していきたいと思います。
国土交通省のサイトで、「バリアフリー新法」の解説がご覧になれます。
なお、都市公園ガイドライン(正式には「都市公園の移動等円滑化整備ガイドライン」)の最終版は、今月(2007年8月)を目途に完成の予定だそうです。