大阪の堺市立若松台小学校5年生(令和5年度)の皆さんが3学期の総合学習で、身近な大蓮公園のデザインに挑戦した「だれもが安心して過ごすことのできる公園」の作品集、後編をどうぞ!
1、2学期で「防災」と「福祉」について学んだことを活かし、グループごとに意見やアイデアを出し合って創り上げた理想の公園プランは、どれも力作です。
しかも総合学習の最後にはこれらの作品を体育館に貼り出し、在校生のみんなに向けたプレゼンテーションが実施されたそうです! 5年生の皆さんは、自分たちが考えた公園のコンセプトや工夫のポイントを詳しく説明。それ聞いた1~4年生の皆さんは、自分が良いと思う作品に投票する形で意見を表明しました。
下級生の皆さんからは「楽しかった!あんな大蓮公園になってほしい!」といった感想や、他の先生たちからも「私自身が知らないことがたくさんあった」と感心する声が聞かれるなど、反響も大きかったそうです。
ある意味、小学校のみんなが防災やインクルージョンについて考えるきっかけをもたらした5年生(今は6年生!)の皆さんの作品をどうぞご覧下さい。
3種類の滑り台を備えた築山には、丸い岩が点在する斜面や階段、スロープがあり、だれもが自分の好きな方法で登れます。その築山を囲むように置かれているのは、車いすのまま乗れるブランコや、5人が並んで楽しめるブランコ。5つのブランコはシートの高さが様々で、サポート付きも選べますよ。回転遊具やみんなで跳びはねて遊ぶふわふわドームの他、屋根付きでアクセシブルな休憩室も完備。駄菓子屋さんの隣には災害時に無料で飲み物を提供する自動販売機があり、ゴミのポイ捨て防止の気配りも!
点字ブロック付きの園路に沿って多種多様な遊具が配され、音遊びや水遊びなど感覚を使った楽しみ方も豊富な公園。砂場は夏の厳しい日差しをさえぎる屋根付きで、バケツやスコップ、おもちゃのショベルカーなど砂遊びの道具もレンタルできますよ。イベント広場や大人用の健康器具エリアの他、移動が可能なベンチや、災害時には救護所に早変わりするパーゴラなど防災設備も充実しています。その際にパーゴラを囲うテントシートはさりげない模様付き! 人々の不安な気持ちを和らげてくれそうですね。
カラフルなスロープやネットクライム、ボルダリングなどで登れるダイナミックな複合遊具には、3つの滑り台! 虹色の広い滑り台の裏側は防災コーナーになっていて、中央のデッキ下には潜って遊べる秘密基地があります。だれもがスポーツを気軽に親しめるよう、各コートでは道具のレンタルが可能。またゴールやネットは移動ができ、ボタン操作で透明の屋根も出てくるので、災害時にはシェルターとしても利用できます。カフェや自販機にもUDの工夫があり、運動後の水分補給や休憩もばっちりですね。
ブランコや滑り台などの定番遊具から、車いすのまま乗れるシーソーや、光るパネルを順にタッチするゲーム形式の新しい遊具まで選択肢がいろいろ! アスレチック広場の他、サッカーやバスケットのゴールもあるんですよ。噴水のライトアップや、木々の間を楽しげな旗飾りで繋ぐ演出は、広い園内をもっと散策したくなるだけでなく、“映えスポット”として若者や観光客の人気も呼びそう。ソーラーパネルで点灯するおしゃれな街灯やかまどベンチを随所に整備するなど、環境と防災にも配慮された公園です。
だれもが自然を思い切り楽しめる公園。高さ20メートルの巨大な木の遊具には、2種類の長い滑り台の他に、空や星を眺められる大きな望遠鏡を設置。虫取りが楽しめるよう林の間にクヌギの木を増やし、池の魚を観察できるあずまやや、花壇が並ぶ「花の道」も整備されています。ウッド調のターザンロープやブランコは、ボタンでシートの高さを調節できるので、子どもも大人も無理なく楽しめますね。大蓮池に自由にこぎ出せる船は1~4人乗り用まであり、車いすユーザーもそのまま乗り込めるんですよ!