めざすもの
公園を あらゆる子どもたちが もっと楽しめる場に
Inclusive Playground, Inclusive Community
原点
2006年の夏、アメリカで多様なすべての子どもの遊び場づくりを展開する非営利団体を訪ねてコネチカット州の小さな事務所を訪れました。当時Universally Designed Playground(ユニバーサルデザイン/UD公園)とも呼ばれていたインクルーシブな遊び場を日本でも広めるヒントを得るためです。
その時に力を込めて言われた言葉があります。
『私たちの目的は、障害のある子どもを遊具にアクセスさせることじゃない。
あらゆる子どもが生き生きと遊べるようにすることだ』
この年に活動を始めたみーんなの公園プロジェクトも、ただ障害のある子どもが利用できる場ではなく、あらゆる子どもにとってインクルーシブで有意義な遊び場のあり方を追い求めています。
提案
めざすインクルーシブな遊び場
多様なすべての子どもが それぞれの力を発揮しながら 共に遊び 育ち合える場
インクルーシブな遊び場を考える3つの柱
- だれもが利用できる
- 遊びが豊かである
- 人や地域と緩やかなつながりがある
この3つをもとに、地域のニーズを柔軟に反映した遊び場が求められています。
遊び場や遊具をデザインする 5つの原則
- アクセシビリティ
- 選択肢
- インクルージョン
- 安心・安全
- 楽しさ!
遊び場のユニバーサルデザイン5原則
アクセシビリティ
誰もが公平にアクセスでき、最大限に自立して遊びに参加できるよう、
物理的環境を整える。
選択肢
誰もが自分の好きな遊びを見つけ、さまざまな力を伸ばせるよう、
多彩な遊び要素とチャレンジの機会を提供する。
インクルージョン
誰もが対等に遊びに参加し関わることで相互理解が深まるよう、
インクルーシブな環境をつくる。
安心・安全
誰もが重大な危険にさらされることなくのびのびと遊べるよう、
細やかな配慮と工夫を凝らす。
楽しさ!
誰もがワクワクしながら自らの世界を大きく広げられるよう、
遊びの価値の高い環境をめざす。
未来へ
求められるインクルーシブな遊び場の姿は公園ごとに異なります。
遊具やランドスケープのデザインも、遊び場をつくり育てる手法も常に進化の途上にあるため、今も世界の各地で立場の異なる人々が意見やアイデアを持ち寄りインクルーシブな遊び場の可能性に挑戦しています。
地域の多様な子どもや大人が参画し、だれもが自分らしく共に楽しめる遊び場を共創すること、そしてあらゆる子どもの豊かな育ちを地域全体で支え合う場を育むことは、インクルーシブな社会づくりの道にもつながっています。
みーんなの公園プロジェクトは、地域に根ざしたよりインクルーシブな遊び場づくりの促進に向けた市民活動をおこなっています。