「みーんなの公園」とは
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「利用者調査・みなさんの声よりNo.12」
障害のある子どもたちの支援と公園(2)
~障害児通所支援事業に携わる方たちの声~

<ブランコ>

○ブランコはみんな好きで公園には欠かせない遊具。年齢が高い子どもたちも乗りたがる。

○2つの穴に足を入れて乗るバケット型の幼児用ブランコは使いにくい。自分で乗れないので自発性が養われにくいし、一度乗ったら一人では降りられない。表示されている対象年齢も限られていて、使える期間が短い。

○一般的な平板型のブランコでは転落してしまう子どももいるし、バケット型の幼児用では一人で乗り降りができない。大きな背もたれがあるシートタイプのブランコだと安心。

○アメリカなどで見られる背もたれ付きのシート型がベスト。姿勢の維持が難しい子どもも安全に遊べるし、他の子どもにとっても乗りやすい。

○昔のような4人乗りの箱型ブランコは、大人と子どもが一緒に楽しめる点で良かったのだが。



<滑り台>
○幅の広い滑り台があると、きょうだいや友達と手をつないで滑ったり、大人が子どもを抱えて一緒に滑ったりできる。

○長いローラー滑り台のある公園に行ったことがある。その滑り台は錆びてローラーの回転が悪くなっていたのだが、ゆっくり滑れるため障害のある子どもにとってはかえって良かった。



<シーソー・スプリング遊具・トランポリン>

○子どもはシーソーが好きだが、落ちないように大人が座位を支える必要がある場合、同時に反対側へは乗れないため遊べないのが残念。

○スプリング遊具が好きな子どもも多いが、一人乗りのシートでは大人が抱えて一緒に座ることができない。また身体が大きくなっても遊びたい子どもの場合、狭いシートでは乗り降りが困難。座席がもう少し広いものもあると嬉しい。

○トランポリンは自閉症の子どもたちも好き。ふわふわドームのような大きいものだと大人も一緒に遊べて楽しい。



<登攀遊具・アスレチック遊具>
○障害の特性もあり、高い所へ登ることが好きな子どもが多いので、登り遊具が欲しい。通常のジャングルジムのような鉄製のものよりもロープを使ったザイルクライムなどの方が、転落した際のけがの心配が少ない。

○子どもたちからアスレチック系遊具のリクエストがあった。平衡感覚が苦手な子どももおり、丸太ステップなどは良いチャレンジの場。年齢が高い子どもも楽しめるだろう。

○大人も利用できるようなアスレチック遊具だと、難しすぎて遊べない。


<砂場>
○砂場が大好きな子どももおり、公園に行くと砂を触ったり手の平にサラサラと落としたりして長い間感触を楽しんでいる。犬猫の排泄物など衛生面が不安だが、「汚いから砂遊びはダメ」とは言いたくない。遊んだ後はしっかり手を洗うなどの対策を取っているのだが、何か解決策があるとよいと思う。

○子どもは砂遊びが好き。ずっと砂場で遊んでいる子どももいる。身近な公園では、猫除けのネットで覆われていたり砂の質が悪かったりして、快適に遊べる砂場はあまりないのだが…。


<水遊び場>
○水遊びが大好きな子どももいる。水が流れる様子をじっと眺めたり、手に当たる感触を楽しんだりしている。水が出しっぱなしになるなど困ることもあるが、むやみに止めさせたくない。

○水遊びができる場所が欲しい。ただ、水をジャージャー出すのが好きな子どももいるので、大人が上で水栓を操作してロックが掛けられるなど、水が流しっぱなしにならない工夫が必要か。

○水道や水遊び場は、砂場のすぐそばには置かないでほしい。こだわりや感覚過敏を持つ自閉症の子どももおり、水と砂が混ざって泥だらけの状態になることは避けたい。


<自然遊び>
○地域にもよるが、最近の子どもは自然環境での遊びが減っている。セミやカマキリなどの虫に対して抱く感覚も、自分が子どもだった頃とはずいぶん違う。とりわけ肢体不自由の子どもたちは、自然に触れる機会が極端に少ない。車いすユーザーも含め、子どもたちが自然にアクセスしやすい環境を。

○動物と触れ合える場があってもよいのでは?


<その他の遊び>
○ボール遊びも人気。野球やサッカーをしたい子どももいるだろう。

○障害のある子どもも乗りやすい自転車が置いてあると嬉しい。大きなカートのようなものでもよい。こうした乗り物は、障害の有無を問わず、好きな子どもは多い。

○サイズが大きくてゆっくり動く遊具なら、障害のある子どもも高齢者も楽しめるのではないか。

○遊具は基本的に大きめがいいのではと思う。大人が同行したり介助したりしやすいよう、ゆとりのあるものが望ましい。

○日本は昔ながらの鉄でできた遊具が多いが、柔軟性のあるロープや軽いプラスチックなどの素材を用いた遊具の方が良い。ぶつかっても安全だし、ロープの揺れを利用してバランス感覚を磨くのにも有効。

○こんな遊具が欲しい、こんな環境であってほしいなど言い出したらきりがない。夢のまた夢のようだが…。


(それぞれのご意見を下さった皆様、ありがとうございます。
次回は環境や施設・設備、また人や社会に関する“声”をご紹介します)

夢のUD公園応募作品:「フレンド公園」(小学6年)
写真:模造紙にカラフルなマジックで描かれた夢の UD公園の見取り図。アスレチック広場やふれあい動物園のほか小川や森もあり、子どもから大人まで楽しく遊べるよう工夫がいっぱい。

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