「みーんなの公園」とは
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「利用者調査・みなさんの声よりNo.06」
トイレについて
~多様な子どもたちのお母さん、肢体障害者、視覚障害者、盲学校の先生たちの声~

★「トイレって重要!」
○公園のトイレやおむつ交換場所・授乳スペースがどうなっているかは、特に母親にとって重要な関心事。これらが不十分だったり不衛生だったりすると、その公園へはあまり行かなくなることもあるが、きれいで整っている所だと、安心して長時間過ごせるので、よく利用するようにもなる。

★トイレはわかりやすく、利用しやすく!
○遊んでいた子どもが突然トイレに行きたくなった時、トイレがどこにあるのかわかりにくかったり、場所が遠かったりすると困る。

○ある所の障害者用トイレが、係員に頼んで鍵を開けてもらわないと使えず、入ると中には掃除道具などが置かれ、物置状態になっていたことがある。トイレは必要な人がいつでもすぐに利用できる状態にしておいてほしい。

○公園内のトイレが、一部の人によって汚されたり、壊されたり、たまり場にされていることがある。清掃や管理、監視が行き届いたトイレが望ましい。有料トイレの話を聞いたことがあるが、きれいで使い勝手のよいトイレなら、たとえ100円払ってもそちらを使いたくなるかも。

★広いスペースを!
○車いす利用者と介助者が一緒に入って個室を利用する場合は、スペースが必要。トイレには広い個室が1箇所はほしい。

○ベビーカーと一緒に入れたり、兄弟を連れて入ったりできるゆったりした広さのトイレがほしい。これは車いすを使っている人にもいいはず。

★おむつ交換が楽にできる工夫を!
○おむつ交換が必要なのは小さな子どもだけではないので、大人でも使えるサイズの折りたたみベッドがあると嬉しい。

○車いすから折りたたみベッドに乗り移ってのおむつ交換は、障害児・者にとっても介助者にとっても負担が大きい。ベッドの高さ調節ができると少しでも楽になるのだけれど。

○ベッドの表面の素材は衛生面から、防水性があって水拭きしやすいものがいいけれど、あまりツルツルしていると滑りやすく転落の危険がある。(転落防止のベルトは必須!) 逆にまったく滑らないと移乗に支障がある。たとえば上半身側だけ滑りにくい素材にするというのは?

○おむつ交換にかなり時間がかかる障害児・者もいる。贅沢かもしれないけどトイレに冷暖房があると理想的! 夏は介助者が汗だくになるので扇風機があるとか小窓が開けられるだけでも助かる。冬はビニールのベッドの上でおしめ交換をされている子どもに鳥肌が立っている。暖房便座があるのだから、暖房ベッドなんてどうでしょう!?

★授乳室を!
○これがないと肩からバスタオルをかけて落ち着かない状態で、またはいったん駐車場まで戻って車の中での授乳になってしまう。(ちなみにおむつ交換も車内ですることが多い。)兄弟を遊ばせている場合は、上の子の遊びを中断させて一緒に連れて行くなどしなければならない。

○きちんと独立した授乳室を設けるのが無理なら、ベンチに座った状態で肩の高さまでが隠れる壁で囲われただけの場所でもよいかも。(または肩から下は目隠しの壁で、上は透明のアクリル板のような壁とか。) そうすれば兄弟が周囲で遊んでいるのを見守りながら授乳できるので安心できそう。

★入口の男/女の表示をわかりやすく!
○特に視覚障害者にとって、この表示のわかりやすさは重要。表示が高い位置にあると、弱視の人などは近付いて見ることができないので判別できない。仮に低い位置にあっても表示の場所を見つけることができず、つい男女を間違えて入ってしまうことが多い。

○表示は点字が読めない人や、色を見分けることが難しい人にもわかるよう、表示板の色だけでなく形を変えてほしい(女性は円い表示板、男性は三角の表示板など)。さらにその表示板が、タイルのように浮き出した状態で貼られていれば、全盲の人も触って識別することができる。

○本当は表示形式が全国で統一されていればよいのだが、せめてその公園内のトイレはすべて、また隣接する公共の施設があれば施設内のトイレも含めて、表示の形式を揃えてもらえると利用者が理解しやすい。

★見えにくい人にもわかりやすい工夫を!
○視覚に障害があったり白内障などで視力が低下した人にとって、トイレの中が白っぽい色で統一されているとまぶしくて見えにくかったり(逆に室内が明るい方が見えやすい人もいるが)、壁なのかドアなのか区別がつかなくて困る。
ドアの色を変えてコントラストをはっきりさせるとか、ドアの取っ手のある側の縁に色テープを貼るだけでも「こちらが開くのだな」とわかって助かるのだが…。

○視覚に障害がある場合、個室内の便器の位置や水を流す洗浄ボタンの場所などがわかりにくい。便器まで点字ブロックで誘導しているトイレもあるが、車いすの利用者や足元がおぼつかない人にとっては凹凸がじゃまになるのでは? 弱視の人には、床の色を変えるだけで誘導できるケースもあると思う。
また洗浄ボタンや緊急を知らせる呼び出しボタンの位置などは、統一性を図るなど工夫をしてもらいたい。


(それぞれのご意見を下さった皆様、ありがとうございます。)

(追記:この聞き取り調査の後、これらのボタンの形や位置などを標準化するための「公共トイレの操作系設備の共通ルール」がJIS制定されました。この規格「JIS S 0026」の詳細は、日本工業標準調査会(JISC)のホームページ別ウィンドウで開きますでご覧になれます。)

イラスト:「いろんな砂場!」
イラスト:馬蹄形の砂場でスコップやバケツを使って遊ぶ車いすの女の子。砂場はテーブルのようにレイズされ、壁にはチューリップや星の絵が描かれている

イラスト:円いテーブル状の砂場で遊ぶ二人の子どもたち。一人は髪を三つ編みに結んで笑顔の車いすに乗った女の子

イラスト:みどりの車いすに乗る女の子が四角いテーブル状の砂場にアクセスしたところ。にっこり笑った女の子

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