コラム
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「コラムNo.21:走ること」
岡山県健康の森学園支援学校
林 卓志


 先日、私の勤務する学園(支援学校+福祉施設)でマラソン大会が開催されました。今年で26回目になりますが、毎年地域にも案内をさせていただき、いくつかの団体や学校が参加してくださっています。それにボランティアの皆さんも加わっていつもにぎやかな会になっています。12月開催ということもあり、例年は雪交じりの中頑張って走っているのですが、今年はぽかぽかの晴天で汗をかくほどのいいお天気でした。このマラソン大会は、本校にとっては交流行事という位置付けで、ただ走るだけでなく参加者、ボランティアそれぞれの立場で大会に携わりながら交流を深めていくことが一番の目的になっています。地元の小学校や福祉施設、なでしこリーグのサッカーチーム、地元の走ろう会やロータリークラブの方、一般のボランティアの方など様々な立場や所属の方が一緒になって大会を盛り上げてくださいました。コースは0.8kmから5kmまで4コースあり、標高500mの山の中、アップダウンのある厳しいコースを小学生から91歳の方までみんなで楽しく走ります。今年は天候に恵まれたせいか、自己ベストを更新した人がたくさんいました。


 そんな中、ある参加者のおひとりと話をする機会がありました。「みんなの速さに驚きました。全然ついていけませんでした」と話されていました。その方は年間に数回はフルマラソンを走られ、今回も一番長い5kmにエントリーされた方でした。初参加で、年齢も60代ということでスピードを競っているわけではないのですが、うちの学園生の元気な走りに驚かれた様子でした。


 走ることはとてもわかりやすく、見通しも持ちやすい競技です。あそこまで頑張ればおしまい。速くいくためには、歩かずに走ればいい。単純ですが過酷な競技です。でも、誰でもイメージしやすく、共通の目的をもって同じ場で一緒にできる競技だということを改めて感じました。「あそこにたどり着きたい」、「みんなと一緒に行きたい」、「あそこでみんなと喜びたい」。なにか、みーんなの公園プロジェクトのスローガン「てっぺんで会おう!」と共通するものを感じました。こじつけのようですが、障害者も健常者も、歩ける人も車椅子の人も、見える人も見えない人もみんな同じ場で同じ目標に向かって一緒に頑張る。そんな場を提供できれば自然に交流や理解が進んでいくことを改めて実感できた一日でした。


 来年度も27回目のマラソン大会が開催されます。多くの人が集い、頑張り、一緒にご飯を食べながら語る、さらに楽しい会を目指して頑張っていこうと思っています。皆さんもいかがですか!

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