コラム
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「コラムNo.02:公園で遊びたい!」
岡山県立誕生寺養護学校
林 卓志 

 皆さんは公園で遊ぶのは好きですか?

  公園といっても、春夏秋冬、晴れ雨雪、遊具も様々で、一概には言えませんが、公園といわれて何をイメージするでしょうか?

  私の勤務する誕生寺養護学校には、知的障害部門と肢体不自由部門があり、私は肢体不自由部門に在籍しています。

  肢体不自由を有する児童生徒たちにとって、公園とは?と考えたとき、皆さんはどうお思いでしょうか。
  「体が不自由なのに公園は大変でしょ!」とか「遊具で遊ぶのは怖いんじゃないの?」と言うような声も聞こえてきそうですが、はたしてそうなのでしょうか?もちろん、ブランコや滑り台で遊ぶのは困難だったり、怖かったりする場合もありますが、じゃ何のために今公園なのでしょうか?

◎僕だって動きたい!
 人はみな動きたい!という欲求を持っています。赤ちゃんがまだ十分に動かない手足や体を一生懸命使って、頭を上げたり、寝返りをうったりするように、動かせないこと=動きたくないことではありません。むしろ、動かせないから余計に動きたいものなのではないでしょうか?

◎僕だって冒険したい!
 少し大きくなってくると、ちょっと冒険したい気分になってきたことはありませんか?飛べるかな?と思いながら飛んでみたものの、あえなく失敗してドボン!とか、登れるかな?と勇気を出して登ってみたものの、降りられなくなった!とか。私にも、私の娘たちにもそんな経験はたくさんありました。できないからこそやってみたいのは誰しも同じではないでしょうか?

◎僕だって見てほしい!
 まわりのみんなが見ていると(実際には見ていないかもしれないのですが)、ちょっとうれしくなって、急にテンションが上がってみたり、妙に思い切りが良くなったりしたことはありませんか?周りに人がいるだけで、ヒーローやヒロインになれたり、力がどこからともなく沸いてきたりするものです。人の前で頑張ることは、いつも以上の力を発揮させてくれるものではないでしょうか?

 公園はそんなみんなの願いや思いをかなえてくれる場所のひとつだと思います。人それぞれ遊び方や使い方、楽しみ方は異なるかもしれませんが、子どもの頃の楽しい思い出の場所として、ひとりでも多くの人の心に残るような場所であってほしい。そこに健常者や障害者の区別はないような気がします。
 子どもたちが毎日、小さな挑戦や、冒険を経験し、ヒーローやヒロインを演じながら大きくなっていってほしいと願いながら。

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